REPORT 現地レポート

充実した秋を経て、勝負の冬へ――広島皆実

2022年11月18日

 11月5日、男子の広島皆実高等学校(広島)は「U18日清食品 中国ブロックリーグ2022」の最終戦を迎え、鳥取城北高等学校(鳥取)を96-53で破りました。

 この結果、チームの成績は4戦無敗となり、今大会を1位で終えることが決定。「4戦全勝が一つのミッションでもありました」と明かした藤井貴康ヘッドコーチは、最終戦を終え、「インターハイが終わった8月、9月、10月の時期に、こうして1、2年生チームが刺激を得られる環境をいただけることは本当に素晴らしいことだなと感じております」とコメントしました。

 キャプテンを務めたのは小田悠人(2年)選手です。今大会は「チームにとって一番の必要な存在になろう」と意気込んでいたという背番号4は、184cmながらインサイドでは身体を張り、常にハッスルしてチームに貢献する選手です。コート上では得点やリバウンドのほか、中心選手として声でも周りの仲間を引っ張っていました。

「周りから見たらまだまだだと思うんですけど、自分の中ではキャプテンとしてみんなを引っ張れたと思います」。自身のリーダーシップについてそう評価した小田選手ですが、プレー面では課題も見つかったようです。

「やっぱり外からのシュートです。自分のこの身長で中ばかりでプレーしても留学生とかに止められてしまうので、しっかり外からもシュートを射抜ける選手になれればもっと選択肢が増えるのかなって思います」

 今年の広島皆実は下級生主体のチームでもあります。インターハイでは小田選手に加え、齊藤拓真選手と中村英司選手の2年生もスターターを務めベスト8まで勝ち上がりました。

「夏はベスト8まで行けたんですけど、皆実としては冬に勝ちきれていないが状況が続いています(過去4年間はすべて1回戦敗退)。どのチームも冬は仕上がってくるので、それでも勝ち切れるチームになりたいです」

 これから重点的にアウトサイドシュートの強化を図る小田選手がそう話せば、藤井HCも「インターハイがゴールではない。冬はもっともっと険しい山が待っています」とこの先の戦いを見据えました。

 充実したリーグ戦期間を経て挑むウインターカップは、広島県代表かつ中国ブロック王者として出場します。広島皆実の躍進に期待がかかります。

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