REPORT 現地レポート

全勝優勝で得た自信「メンタル的にも成長できた」/浜松開誠館(静岡県)

2022年11月18日

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」の女子では、浜松開誠館(静岡県)が6試合すべてに勝利して優勝しました。延期された試合があったため優勝トロフィーの贈呈が遅れましたが、選手たちは今年スタートした大会の第1回タイトルを勝ち取ったことを本当に喜んでいました。

チームを率いる三島正敬ヘッドコーチは「インターハイで得たものをどうこのリーグ戦に繋げていくかがテーマでした」と大会を振り返ります。

インターハイでは京都精華学園(京都府)を相手に、第4クォーターで逆転負け。東海ブロックリーグが行われた8月はその記憶もまだ新しく「新戦力を試したり、点の取り方にバリエーションを増やしたり、第3クォーターまでどう戦って第4クォーターに繋げるか、第4クォーターの戦い方について共通意識ができたのは良かった」と三島ヘッドコーチは語ります。

3日で6試合を戦う厳しいスケジュールとなりましたが、その中で得た収穫は下級生の選手がチャンスを生かし、自信を得たこと。三島ヘッドコーチはこの大会で得た収穫をこう語ります。

「下級生の台頭が目立ち、それに3年生が刺激を受けて相乗効果がありました。インターハイの試合を見返すと体力的にもバスケット的にも微妙なところがあったんですけど、夏を越えて全然変わったと思います」

「やっぱり練習試合とは緊張感が違います。練習とか練習試合ではなくユニフォームを着た試合で成功体験を得て達成感を得て、自信に繋がります」

今はチームを引っ張る3年生のエースがケガでリハビリ中。チームとしてはピンチですが、東海ブロックリーグで下級生が自信を付け、チームの底上げがあったことで、ウインターカップに向けた準備を進める今も前向きに練習に取り組むことができています。

3年生の小幡夕夏選手は「1年生も意見を言ってくれるので助かっているし、1年生が頑張っているから3年生も2年生も自分たちがもっと頑張らなきゃという思いが出ています。みんな自分が点を取る気持ちが出てきて、ディフェンスも前からやることを徹底していたので、自分も声を出してチームを引っ張ろうと思います」と言います。

そして、厳しい日程を乗り越えたことで精神的な強さも身に着けました。小幡選手は「3日間試合をして体力的にキツい部分もあったんですけど、ウインターカップはもっと大変だと思います。メンタル的にも成長できたと思います」と語ります。

彼女たち3年生にとっては、間もなく高校バスケの総決算となるウインターカップ。東海ブロックリーグでチームとして技術的にもメンタル的にも成長した浜松開誠館は、自信を持ってこの大会へと臨みます。

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