REPORT 現地レポート

「プレーする楽しみがすごく増えています」と語る夏の成果や如何に/県立岐阜商業(岐阜県)

2022年8月10日

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」に参加している県立岐阜商業は、大会1日目に浜松学院(静岡県)との接戦を制して初勝利を挙げましたが、あとは3敗を喫して2日目を終えました。公立校のため、全国から実績のある選手が集まる強豪チームというわけではありません。それでも「バスケットを頑張りたい子が集まってくれているので、強豪校に食らい付くためにも厳しくディフェンスして、しっかりリバウンドを取って走れるチームを目指したい」と田中コーチは言います。

それでも、手厳しい敗戦もチームにとっては貴重な経験となります。「強いチームと対戦できること自体が私たちにとっては大きなプラスになります。そういうチームの戦い方やボールに食らい付く姿、学ぶことがたくさんあってありがたいです」

「この3日間で、これまでやってきた自分たちのバスケをどれだけやれるか。強いチームが相手なので点差が付いてしまうかもしれませんが、自分たちのバスケを見失わないようにプレーしたいです」と田中コーチ。実際、名古屋経済大学高蔵(愛知県)に54-75で敗れた試合後も、「カットもリバウンドも、声を出すことも、もっともっとやれるよ」と選手たちを励ましていました。

そんな姿勢をコート上で体現している頼もしい選手が、小倉真奈美選手です。身長171cmながら、まだ線が細く、強豪チームのビッグマンに当たり負けする場面も見られますが、必死にボールに食らい付き、チャレンジし続けています。

インターハイ予選ではほとんど出場機会がなかったそうですが、この大会ではチャンスを与えられて大いに奮起している小倉選手は、「失敗しても先生方がアドバイスをくださって、次の試合でどうプレーすればいいかを考えて、それが上手くいって褒めてもらえるので、すごく楽しいです。まだ通用しないプレーも多いですが、プレーする楽しみがすごく増えています」と、充実した表情を見せます。

この2日間でも「ゴール下でリバウンドを取って、ステップインで打つシュート」の上達には手応えを得ている様子。「どれだけ強いディフェンスをされても、一番に上がってリバウンドを取ってシュートできる選手になりたいです」と抱負を語ってくれました。

それぞれが小倉選手のように良いチャレンジをして、成功からも失敗からも貴重な学びを得ていけば、チームは大きく成長できるはず。この夏の成果が楽しみです。

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