REPORT 現地レポート

藤枝明誠が東海ブロックリーグ優勝「簡単に負けちゃいけない」

2022年8月26日

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」の男子は、8月23日から3日間の全日程を終えました。8チームによる1回戦総当たりのリーグ戦(同県対決は行わない)で優勝を収めたのは藤枝明誠(静岡県)でした。

藤枝明誠は開幕5連勝で迎えた最終戦で桜丘(愛知県)に敗れたものの、同じく5勝1敗で並んだ富田(岐阜県)を直接対決で上回り、優勝となりました。

3日間で6試合を戦うリーグ戦は、負けたら終わりのトーナメント戦とは異なり、プレータイムの少ない選手や経験の浅い下級生を起用したり、新しい戦術をテストすることができます。それでも優勝という結果を出した藤枝明誠の金本鷹ヘッドコーチは「いろんなことを試すにしても、それを言い訳にせず戦う気持ちを持ちなさい、とは選手たちに伝えていました」と振り返ります。

「最後の桜丘戦では、それが切れていた時間帯が多く、自分自身もコントロールできなかったところです。試合をするからには言い訳をせずに戦い続けるところはもっと大事にしたいです。インターハイでベスト4に行き、他のチームからもそう見られているので、簡単に負けちゃいけない、そういう姿を見せてはいけないという自覚を持ちたいです」

美濃加茂(岐阜県)の林龍幸は全試合を終えたチームミーティングで、「今回のチャンスを本当に生かすことができたか、それぞれもう一度考えてほしい」と選手たちに語り掛けました。リーグ戦だから自動的にチャンスが来ると受け身になるのではなく、貴重な機会だからこそ絶対に無駄にしないという気持ちで取り組む。その意識をもっと高められれば、この機会はもっと有意義なものになるはずです。

新型コロナウイルスの影響はいまだ消えず、チーム活動がままならない状況もあり、どのコーチもこのリーグ戦を貴重な機会として歓迎していますが、金本ヘッドコーチは「オーバーワークの懸念もありますし、ケガをしたら元も子もないので、欲を言えばダブルヘッダーではなく1日1試合で集中して戦いたい」と、大会の改善点も指摘します。

それでも「選手にとっては刺激的な機会です。『頑張ろう』と選手の背中を押すきっかけになるので非常にありがたいし、今後も増やしていただきたい」と運営スタッフや審判など大会を支えた人たちへの感謝を惜しみませんでした。

それと同時に、ブロックリーグの上に位置するトップリーグに「出たいですね」と意欲を燃やします。「普段できない経験ができる、そういうところで選手をプレーさせてあげたいです。今回も素晴らしい舞台を用意していただきましたが、トップリーグがあるならそこを目指して頑張りたいです」

選手にとってもコーチにとっても良い刺激となった「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」。どのチームもこの大会で得た収穫を次に生かしてもらいたいです。

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