REPORT 現地レポート

最上級生は2年生、塚松奎太「自分がまず激しいプレーを」/四日市メリノール学院(三重県)

2022年11月16日

四日市メリノール学院(三重県)は創部2年目の新しいチームですが、昨年はウインターカップの県予選で決勝まで駒を進め、今年はインターハイ初出場を果たしています。

池田大輝ヘッドコーチは「部を立ち上げた時に中学(メリノール中学校)が全国大会ベスト16で終わっていたので、それを超えるベスト8を目標にやってきました。今年インターハイに出場して全国大会の壁の高さが分かる中で、『ここをこうすればチャンスはある』と考えながら日々やっています」と、全国大会出場に満足せず、さらなるステップアップのために何をすべきかを模索しています。

メリノール中学校は、先日行われた第52回全国中学校バスケットボール大会で男女ともに優勝を果たしましたが、高校はまだまだこれから。部員数も少なく、一番大きな選手で180cmのチームですが、「サイズがない中での戦いを考えて、5人全員が意識を共有して戦うバスケを目指しています。部員数が少ないのも、全員に目が行き届くことはチームにとってプラスだと考えています」と池田ヘッドコーチは前向きです。

「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」では1勝5敗と悔しい結果に終わりましたが、三重県には留学生のいるチームがない中で、普段はプレータイムの少ない選手もその高さを経験できました。「留学生とのコンタクトに最初は圧倒されていた選手がだんだん慣れて、対応できたりしています。そういった経験をさせてもらえたことがこのリーグ戦の収穫です」

そんな四日市メリノール学院のエースとして、チームを引っ張る奮闘ぶりが光ったのが2年生の塚松奎太選手です。他のチームでは2年生はまだノビノビとプレーしていますが、創部2年目のチームで彼は常に最上級生であり、チームの精神的支柱です。

多くの選手を起用するリーグ戦であっても、彼はほとんどの時間帯でコートに立ち、チームメートを鼓舞していました。3日間で6試合のハードなスケジュールですが「疲れも結構来ていたんですけど、チームの集中力を絶やさないよう頑張りました。もう少し頑張ったら自分たちの流れになるのに隙があったりしたので、それが課題です」と塚松選手は語ります。

「自分がチームのエースですから、点数を取ることでチームを盛り上げたり、声を出したり、率先してやらなきゃいけないと思っています。味方を元気づけたり喝を入れたり集中させたりできるよう、オフェンスでもディフェンスでも自分がまず激しいプレーをしたいです」

インターハイでは1回戦敗退でしたが、全国の常連である船橋市立船橋(千葉県)に1点差と食い下がりました。初出場の四日市メリノール学院にとっては健闘のはずですが、塚松選手は「1点差で負けたことに手応えは感じたんですけど、その1点がすごく大きい差だとも思っています」と振り返ります。

「ディフェンスでスリーを簡単に打たれてしまったり、油断してやられたり。まだまだ自分たちに欠けている部分が大きいと気付かされました。1点差は惜しかったですけど、悔しい思いをしました。冬は三重県で優勝して、自分たちで掲げた目標を達成できるように、これからも一生懸命練習して頑張ります」

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