REPORT 現地レポート

厳しいマークにあいながらもゴール下で奮起するキャプテンーー帝京長岡 #14 コネ ボウゴウジィ ディット ハメード

2022年9月16日

「U18日清食品トップリーグ2022」男子の開幕週を1勝1敗で終えた帝京長岡。初戦の正智深谷戦で34点、14リバウンド、3ブロックの活躍でゴール下を圧倒したのは、205cmの高さを誇る帝京長岡のコネ ボウゴウジィ ディット ハメード選手です。103-73と30点差をつけて1勝目を挙げました。翌日の東海大学付属諏訪戦でも25点、22リバウンドと大活躍だったコネ選手。しかし試合は82-100で敗れ、「相手のディフェンスが強かったです。リバウンドをがんばりましたが、第1クォーターからあまり得点が取れなかったことで、チームとしても良くなかったです」と責任を感じていました。

帝京長岡の柴田勲コーチは「スペースがよく取れていて、それに加えて良いシュートを打たれ、それをきちんと決めてきました。なかなか活路を見出すのが難しかったです」と勝った東海大学付属諏訪を称えます。コネ選手と同じく、試合の入り方が良くなかった点を挙げ、「相手のガードが良かったことでファウルが先行してしまいました」というトラブルにも見舞われました。

40-50と10点ビハインドで前半を終えた帝京長岡は、ハーフタイム中に仕切り直します。新たな気持ちで迎えた第3クォーター、佐藤拓海選手、長谷川立樹選手が3ポイントシュートを決め、開始2分で48-50と2点差に追い上げます。「良い流れでしたが、その後に東海大諏訪が慌てずにゲームを遂行していった部分は見習わなければいけないです」と柴田コーチは話し、その後は離されてしまい、18点差で敗れました。

コネ選手に対し、柴田コーチは「毎試合、相手もタイトにディフェンスしてきて、フィジカルで厳しいところがあります。でも、我慢強くリーダーシップを執っていって欲しいです。今はまだ、できているときとそうでないときの波があります」と話し、求めてることは当然高くなります。

正智深谷と東海大学付属諏訪にはコネ選手同様のビッグマンはおらず、20cmほど身長差がある選手が2人、3人とマークしてきました。3人が密着してくる状況に対し、「大変ですけど、がんばらなければいけないです」と奮起します。

「3人のディフェンスが来れば、まわりが空くのでパスを出すことも考えています。でも、得点を取りたい気持ちも強いです。今日の試合ではパスもゴール下シュートも簡単にさせてくれませんでした。ここからウインターカップへ向けて、ゴール下でのシュートをもっと決められるように練習していきたいです」

リーグ戦の経験は「チームとして、個人としても必要なことを日頃の練習試合よりも強く感じられました。レフェリーも3人いる公式戦なので、僕も選手たちもみんなバスケットのゲームに没頭できました。言い訳なしに力を出し切る真剣勝負を戦い、その中で振り返りができるというのは本当にありがたいです」と柴田コーチは述べます。これまでもウインタカップへ向けたこの時期には、強豪校との練習試合を行いながらトライ&エラーを繰り返してきました。「ウインターカップのことばかりを見てしまって、今チームとしてやらなければいけないことや彼らがチャレンジしたい部分をこちらが見逃してはいけないとも思っています。リーグ戦だからこそ得られることや感じられる部分は強いです」と柴田コーチは話し、リーグ戦の目標は優勝です。

10月1日、鳥屋野総合体育館で行われる地元新潟開催で、インターハイチャンピオンの福岡第一に挑みます。次戦へ向け、そして昨年あと一歩届かなかったウインターカップで日本一になる目標へ向け、コネキャプテンはチームを引っ張ります。

「チーム全員で、もっと高いレベルを目指していきたいと思っています。これまでの練習でレベルアップしていると感じていましたが、今日の試合ではディフェンスができなかったり、3ポイントシュートを決まらなかったり、自分のゴール下シュートやパワーポジションもあまりできなかったです。次の試合までに、この反省を活かしてもっとゴール下シュートを練習していきたいです」

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