「ホテルでもバスの中でもチームを引っ張る」キャプテンシーーー東海大学付属諏訪
2022年9月17日
「U18日清食品トップリーグ2022」は大会3日目を迎えました。東海大学付属諏訪は先週、初戦が延期になった後、2日目に昨年のウインターカップ準優勝校、帝京長岡に100-82で勝利。そして今日は前橋育英に対して116-65と完勝を収めています。スタートの5選手のプレータイムは長くても18分弱、78-23と圧倒した前半だけで勝負を決めました。
キャプテンの石口直選手は、帝京長岡戦では3ポイントシュート7本成功を含む37得点を挙げ、この試合では17分20秒のプレーで3ポイントシュート4本成功を含む18得点を記録する絶好調ぶりです。
夏のインターハイで東海大学付属諏訪は開志国際に敗れて3回戦で姿を消し、石口選手も本来のプレーができず悔しい思いを味わいましたが、「U17ワールドカップ」に参加し、戻って来てすぐにインターハイと、心身のコンディションを整えるのが難しい状況でした。その悔しさがあるからこそ、この大会に懸ける思いは大きいようです。
「インターハイでは代表から帰って来て10日でシューティングもできませんでした。今回はリーグ戦に向けてシューティングもたくさんできたので、その結果が出たと思います」と石口選手は語ります。
また石口選手はキャプテンとして、自分のプレーだけでなくチーム全体を引っ張る姿勢も前面に押し出しています。今日の試合では立ち上がりこそ矢野匡人選手に立て続けに3ポイントシュートを決められ苦しみましたが、キャプテンの声がけを気にチームはすぐに立て直し、自分たちの流れに持ち込みました。
「帝京長岡との試合もチャレンジャー精神でできましたし、今日も自分たちで気持ちを作って試合に入ることができました」と石口選手はメンタル面の強みを説明します。
「自分はチームの中心なので、チームを勝たせる気持ちで、チームが苦しい時に自分がどれだけ助けられるか。試合の時だけじゃなくアップから、ホテルでもバスの中でもチームを引っ張ることを意識しています。自分が今できることは何か、帝京戦はシュートが当たったんですけど、当たらなくてもその時に自分がディフェンスを頑張る、ルーズボールを頑張るとかを意識してやっています」
同じく3年生の中川知定真選手は石口キャプテンについて「プレーの面では引っ張ってくれてて、それ以外でも流れが崩れそうな時に一番最初に声を出してくれたり。練習から声を出すのが直なので、そこはいつも通りでした」と信頼を寄せています。
これで2連勝と良いスタートが切れましたが、リーグ戦はまだ先が長い戦いとなります。石口選手は「トーナメントじゃないので一戦一戦チーム力が試されると思うので、自分が最初に一番大きく声を出して、ゼロをイチにできるよう引っ張っていきたいです」と、力強く抱負を語ってくれました。