REPORT 現地レポート

拮抗した試合に敗れ、次戦での雪辱を狙う――鳥取城北 #14 小林裕次郎

2022年11月3日

10月15日、16日に行われた「U18日清食品 中国ブロックリーグ2022(男子)」の合計4試合で、最も白熱したのは県立豊浦高等学校(山口)vs鳥取城北高等学校(鳥取)の一戦でした。

やられたらやり返す——。

試合はまさにそのような展開。お互い一歩も譲らず、第3クォーターを終えてのスコアは55-55でした。ラスト10分、まずは豊浦が連続得点を決めて4点をリードしました。鳥取城北は開始約1分半でタイムアウトを取って一度流れを止めます。ここから反撃といきたいところでしたが、結局最後までこの点差を詰めることができませんでした。

タイムアップを迎えた際のスコアボードは『豊浦 70-65 鳥取城北』。惜しくも今大会の初陣を落とした鳥取城北の河上貴博ヘッドコーチは、「相手も難しい展開だったと思いますけど、それでも集中を切らさずに、しつこくしつこくプレーされて、それが最後の逆転につながってしまったのかなと思います」と相手の粘り強さを称えました。

「自分のファウルが混んでしまって、正ガードとしてはやっぱりチームに大きな影響を与えてしまったと思っています。正直言えば、落としたくなかったゲームでもあったので、勝ち切りたかったです」

試合後に自身のパフォーマンスを悔やんだのは、2年生の小林裕次郎選手。勝負の時間帯となった第4クォーター序盤、小林選手は5つ目のファウルを宣告されてしまい、コートから退くことになってしまったのです。

「相手の4番と5番がチームの核だったと思います」と小林選手が振り返ったように、豊浦は4番の坪井遥生選手と5番の梅田晄希選手のガード陣が果敢にリングへアタックしてきました。「そこを守ろうと必死になりすぎて、いらない手が出てしまいました」。小林選手はそう言って自分を責めました。

河上HCは「経験値のある選手なので、やっぱり4クォーターでいなくなるのは厳しかったです」と小林選手についてコメントしましたが、「ウインターカップに向けても、スタメンとして頑張ってくれている選手です」と評価しています。

対する小林選手は「僕自身、まだまだ経験不足なところがあるのでターンオーバーが目立ってしまいます」と現在の課題を口にし、今後へ向けて意欲を示しました。「ミスをゼロにすることは難しいですけど、減らすことはできると思うので減らせるように努力します」

16日の試合で、鳥取城北は松江西高等学校(島根)に90-64で快勝を収めました。そのため、小林選手の出番は多くありませんでした。次戦は県立広島皆実高等学校(広島)との試合。現在3戦負けなしの相手を脅かすには、不動のポイントガードを務める小林選手の活躍が不可欠となるでしょう。

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