7試合を戦い終えて見えた「自分たちの良さと強み」ーー桐光学園(神奈川県)
2022年12月5日
全国に先駆け、9月18日にウインターカップ 2022への出場が早々に決まった神奈川県代表の桐光学園。その少し前、8月28日に迎えた「U18日清食品 関東ブロックリーグ」の初戦は市立船橋(千葉県)と対戦し、56-62で敗れて黒星スタートを喫します。しかし、常陸匠選手は「ウインターカップ予選で対戦するチームと少し似ているタイプでしたので、しっかりと相手を想定しながら戦うことができました」と前向きに捉えます。関東ブロックリーグでの経験を生かしたことで、ウインターカップへの出場権をつかみました。
その後の6試合はウインターカップを見据えるだけではなく、高橋正幸ヘッドコーチは「失敗などに恐れることなく、下級生や控えの選手を多めに使いながら、いろんなチャレンジさせてみました。昨年も関東ブロックリーグに参加させていただき、その経験のおかげで今年は良いチャレンジができたかなと思っています」とチームの底上げに取り組みます。ウインターカップの組み合わせも決まり、「ギアをまた1つ、2つ上げて臨むことができました」という11月27日に行われた最終戦は、埼玉栄に76-49で快勝しました。
190cm台の選手がいない桐光学園ですが、攻守に渡って走りながらプレーを作るスタイルで圧倒していきます。アシストを決め、自らもゴールへ切り込みながら味方からのパスを受けて得点を挙げていった常陸選手。「昨年に比べて今年のチームは個々の能力は少し劣ってます。しかし、チーム力としては昨年よりも良い出来になっていると思っています」と試合を重ねるごとに自信を深めています。27点差で最終戦を勝てた要因について、高橋ヘッドコーチは「やっぱり走れたこと。シュートが入ったというよりも、ディフェンスからブレイクを出せたことが良かったです」と、こだわって強化してきた成果が現れています。
ウインターカップの初戦の相手は、八戸学院光星(青森県)に決まりました。尽誠学園(香川県)や福岡大学附属大濠(福岡県)といった強豪校と同じブロックです。埼玉栄には190cm台の選手が2枚おり、またゾーンディフェンスで固めてきたこの試合を通じて、「良いイメージができましたし、本当に良い試合になりました」と常陸選手は話し、チーム力が上がっていることを確かめられる一戦にもなりました。
関東ブロックリーグでは5勝2敗(勝ち点12)の好成績を収めましたが、「欲を言えば全部勝ちたかったという思いはあります」と悔やむ常陸選手。敗れた市立船橋が6勝1敗(勝ち点13)で暫定1位(11月27日現在)。桐光学園に敗れた八王子学園八王子は4勝1敗。まだ2試合が残っており、優勝争いはその結果次第となります。
関東ブロックリーグを通じて、武者修行を終えた桐光学園。常陸選手は「課題とともに、自分たちの良さが分かりました。そこをしっかりと強みとして、残る期間でウインターカップに向けてさらに取り組んでいきたいです」と力を込めます。7試合で得た経験を生かし、自信を持ってウインターカップでも全国の強豪に挑んでいきます。