「下級生の底上げ」を図った鳥取城北、4戦全勝で中国ブロックリーグ優勝を飾る
2022年12月13日
「U18日清食品 中国ブロックリーグ2022」の女子は11月23日に全日程が終了。5チームによる1回戦総当たりのリーグ戦で優勝を収めたのは、4戦全勝をマークした鳥取城北高等学校(鳥取)でした。
鳥取城北は9月10日、11日の2連戦で倉敷翠松高等学校(岡山)と県立徳山商工高等学校(山口)に大差で勝利すると、10月9日に行われた広島皆実高等学校(広島)との一戦では65-62の僅差で勝利。この勝利で優勝に王手をかけ、11月12日の最終戦では県立松江商業高等学校(島根)を80-51で退けました。
大会期間中、石谷洋祐ヘッドコーチは1、2年生チームで凌ぎを削ったこのリーグ戦で「下級生の底上げをしなければいけない」と話していました。その大きな理由としては、今夏のインターハイが挙げられます。鳥取城北はインターハイ初戦で奈良文化高等学校(奈良)に3点差で破れたのですが、この試合でコートに立ったのはわずか7選手でした。「7人で戦うと、やっぱり途中でパフォーマンスが落ちてしまいました。ですので、今後に向けて出場できる選手を増やしていきたいですし、本当にこのブロックリーグの期間がありがたいと思っています」と石谷HC。ブロックリーグを通じては、「芽を出してきた下級生もいるので、ウインターカップに繋がる有意義な大会になりました」と手応えを口にしていました。
惜しくも鳥取城北との直接対決に破れ、2位で大会を終えたのは広島皆実です。村井幸太郎HCはウインターカップ県予選と並行でブロックリーグも戦うというスケジュールに多少の難しさを感じながらも、「いい経験ができた」と話し、このようにブロックリーグを振り返りました。
「コロナ禍で公式戦が極端に減って、県外への招待試合もなくなっていた状況でしたので、そういう意味ではこうして緊張感のある試合をセッティングしていただいたことはとてもいい経験ができました。いつもはウインターカップが終わった年明けから新チームがスタートするのですが、今年は前倒しできたことで選手たちの自覚が芽生える時期も早くなったような気がします」
「U18日清食品 中国ブロックリーグ2022」に参加した女子の全5チームは、12月23日に開幕するウインターカップ2022にも揃って出場します。ブロックリーグで貴重な経験を積んだ1、2年生たちがチームに新たな風を吹き込み、中国地方のチームが東京でも旋風を巻き起こしてくれることを楽しみにしています。