REPORT 現地レポート

勝ちにこだわり「自分がやるしかない、やってやろう」──土浦日本大学(茨城県)

2023年1月5日

土浦日本大学は「U18日清食品 関東ブロックリーグ」を4勝3敗と勝ち越して終えました。4勝を挙げた中でも最も大きな勝利は、八雲学園に64-58で勝利した最終戦です。前半は24-22とほとんど差が付きませんでしたが、第3クォーターを21-8と圧倒してリードを奪い、終盤に相手の猛追を浴びるも崩れずに、64-58で勝利をモノにしました。

前日の日本航空との試合で60-61の1点差負けを喫していたこともあり、川満有紀ヘッドコーチは「インサイドの強いチームにどう守り、どう攻めるかをテーマにこの2日間に臨みましたが。勝てるゲームを勝ちきれないまま終わってしまって、この試合では良い試合じゃなくても勝つこと、結果にこだわろうと臨みました」と語ります。

八雲学園は先発ポイントガードが入試で欠場してフルメンバーが揃っていたわけではありませんでしたが、それを差し引いても後半の土浦日本大学は攻守に100%の集中を維持し、相手に流れが傾いた時間帯にも我慢して、粘り勝ちを収めています。

そんな粘り強い戦いを象徴していたプレーヤーが岡崎真依選手です。八雲学園のエースはどこからでも得点を奪うことのできるオールラウンダーの薮未奈海選手。その藪選手に食らい付きパスを簡単に受けさせないディフェンスで奮闘しました。

日本代表に選ばれU18女子アジア選手権でも活躍した薮選手を完全に抑えることはできなくても、少なくとも気分良くプレーさせないことで、八雲学園のオフェンスに勢いを出させません。そしてボールを奪えばトランジションに転じ、速攻のフィニッシャーとして得点も重ねました。

岡崎選手は「やばいやばい、ってなってたんですけど、自分がやるしかない、やってやろうと思ってチャレンジしました」と、世代を代表する相手のエースとのマッチアップを振り返ります。「でも、勝負どころで藪選手に何連続かで得点されてしまったし、リバウンドやルーズボールも取り切れませんでした。オフェンスでも決めるべきシュートを外してしまったり、まだまだ課題が多いです」

それでも「勝てたという事実には満足していますし、自分にできることはやった手応えがあります」と、勝負にこだわった試合で結果を出したことは、彼女の中で大きな自信になっているようです。

川満ヘッドコーチは岡崎選手のパフォーマンスを称えながらも、「悪かった時間帯は彼女がボールを持っていない時間帯で、ボール運びを休んでしまうところがありました。ピンチの時にプレッシャーがかかっていても振り切ってボールをもらい、責任を持って最後までプレーしてほしいです」と厳しいコメントをしますが、それも2年生の彼女への高い期待の表れです。

岡崎選手は下級生ながら思い切ってプレーできている理由を「3年生が見えないところで支えてくれています。その力がすごく大きいんです」と先輩への感謝を語るとともに、「コートに立っている以上はみんなの代表なので、これからも自信を持ってプレーしていきます」と、力強く語ってくれました。

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