REPORT 現地レポート

2年生が主力となるチームにとって経験値を積むチャンス ーー岐阜女子

2022年11月1日

「U18日清食品トップリーグ2022」の最後に初戦を迎えたのが岐阜女子でした。同じ東海ブロックの安城学園と対戦し、苦しみながらも84-77で突き放し、1勝目を挙げました。

岐阜女子の安江満夫コーチは、「高校生にとっては貴重な機会であり、見逃すわけにはいきません」とこのリーグ戦に期待して臨んでいます。今年の岐阜女子は2年生が主力となることもあり、「こんなこと言ったらあれですが、うちのために7チームを集めてくれたと勝手に思ってるくらい素晴らしい試合が続きます」と続け、選手たちの経験値を高める場となります。

負ければ次がないトーナメントでは、「限られたメンバーしか経験させることができません」と安江コーチは話すとおり、どうしても主力メンバーが30分以上コートに立ち続けるケースが多いのが現状です。しかし、次々と試合が続くリーグ戦であり、試合毎にロスターを入れ替えられることが「一番大きいです。いろんな選手に全国大会を経験させることができます」とメリットを見出しています。また、3ヶ月に及ぶ長期戦であり、移動も多くなるリーグ戦をコンディション良く戦い抜くためにも多くの選手を起用することが重要なカギを握ります。

2年生の絈野夏海選手は、13点・10リバウンド・6アシストで勝利に貢献する活躍を見せました。しかし、いつもとは違った演出や装飾がされたアリーナでの戦いに、「このような環境で試合をするのがはじめてでしたので、最初はすごく緊張してしまいました」と言います。特に、安城学園にリードされて終えた前半は、「ディフェンスが徹底できていなかったり、オフェンスでもプレーの徹底がまだまだ足りていなかったです」と反省点を挙げます。

しかし、それも初戦だったからこそであり、「次からはこの環境にも慣れて、自分たちのプレーを徹底していきたいです」と絈野選手は話し、全国トップレベルと続く対戦を楽しみにしていました。

このリーグ戦へ向け、シューターの絈野選手は、「必ず決め切るためにムービングを練習し、相手がいても決め切るために毎日シュートを打ち込んできました」と言い、大会があるからこそモチベーション高く練習に取り組むことができます。近年はコロナ禍となり、なかなか越境して試合を組むことも難しい時期が続きました。

リーグ戦を基礎トレーニングの場と考える安江コーチは、「実戦の中で選手個々のフィジカルも含め、チームを作り上げていければ良いと思っています。下級生が主力となるので、このような激しいゲームを経験させられる良い機会です」と話し、ウインターカップへつなげていきます。

昨年の結果によるポイントでリーグ戦に参加できたことを喜ぶとともに、「僕だけではない日本中の指導者がこのトップリーグを目指し、次も選ばれるようにがんばっていかなければなりません」と安江コーチは気を引き締め、最初の大会だからこそ成功させるべく取り組んでいます。

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