REPORT 現地レポート

エースの重責を楽しむ土屋来嵐「自分の名を全国に轟かせたい」/桜丘(愛知県)

2022年9月9日

桜丘(愛知県)は「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」で4勝2敗の3位に終わりました。エースの土屋来嵐選手は「自分たちは東海大会2位で、1位の中部第一さんがトップリーグに行っているので、ここでは1位にならないといけないと思っていました。結果は3位で終わったのですが、全部勝てる試合だったと思います」と語りました。

負けたら終わりのトーナメントではなく、チームの底上げを目的とした新しい選手や戦い方のテストも行われての3日間6試合となりましたが「ウチはどんなメンバーが出てもディフェンスにムラがなかったり、全員が走れる足を持っているつもりなので、そういう場面で勝てたら良かったです」と、あくまで結果にこだわります。

それでも藤枝明誠(静岡県)との試合では、インターハイ4強でここまで5試合全勝の相手に91-60と完勝を収めました。全国大会の常連校同士とあって、最終戦ではあっても強度の高い、両チームの負けん気がぶつかり合う試合に勝ったことには手応えがありました。「インターハイでベスト4のチームですし、春に対戦していた時には負けていたので、チャレンジャーとして絶対勝ちたいと思っていました。ディフェンスをハードにやって、そこからブレイクで得点できたのは良かったです」と、土屋選手もそこは満足そうです。

1年生から先発ポイントガードとして試合を任されてきた土屋選手ですが、3年生になった今年はコンバートがありました。2年生の舘山洸騎選手がポイントガードを務め、土屋選手はシューティングガードのポジションに。スラッシャータイプの舘山選手との2ガードで相手ディフェンスにとって的を絞りづらいオフェンスを作り出し、土屋選手はプレーメークよりも点を取ることに重点を置くようにプレースタイルを変えています。

この変化を土屋選手は「僕は点を取るのが好きなので、とても楽しいです」と大歓迎しています。「去年は自分より点を取れる選手がいたので、アシストを優先しながら要所で自分が決めようという感じでした。今はエースとして、行けるところはどんどん行くようにしています。それで得点を取って、ディフェンスが寄った時にはアシストしたりと、思い切ってやれるのが楽しいです」

土屋選手には相手のディフェンスが得意な選手がマークに付きます。ドライブを仕掛ければ留学生プレーヤーがゴール下を締めに来ます。自分がエースとしてプレーすることで、そんなディフェンスとの駆け引きは今まで以上にレベルが上がり、土屋選手はそれを楽しんでいます。

「やっぱり中に行くだけじゃ留学生にブロックされてしまうんですけど、外でプレーして3ポイントシュートを狙ったり、相手が出てきたのをかわしてのミドルジャンプシュートを打ったり、それなりのシュート練習をしてきて努力はしていると思っているので、自信を持って打てています」

3年生の土屋選手にとっては、ウインターカップが高校バスケ最後の挑戦となります。「1、2年生ではポイントガードとしてウインターカップに出て、2回戦で敗退してしまって悔しい思いをしています。今回は自分にとって最後ということもありますし、桜丘のエースということもあって、チームを一つでも多く勝たせられるように、そして自分の名を全国に轟かせるようなプレーをしたいと思います」

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