REPORT 現地レポート

プレッシャーを力に変えて、自信をさらに高める夏に/名古屋経済大学高蔵(愛知県)

2022年8月12日

名古屋経済大学高蔵(愛知県)は、インターハイ予選で強豪の安城学園を破り、決勝で桜花学園に敗れたものの2位となりました。東海総体でも安城学園を撃破。愛知県の勢力図は長らくトップの桜花学園に安城学園が続く形でしたが、それを変えようとしています。

そんな名古屋経済大学高蔵にとって、この「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」はチーム力を底上げする絶好の機会。福井崇人ヘッドコーチは「夏休みは選手層を厚くしたい思いがあり、下級生にも経験させてあげるチャンスを作れればと思いながら試合に臨んでいます」と語ります。

「インターハイ予選では安城学園さんに勝つことができました。相手のチーム状況もあったのですが、東海総体の3位決定戦でもう一度対戦する機会があって、そこでまた勝ちきることができました。2連勝という結果を出せたことが選手にとっては大きな自信に繋がっています」

それでも、チーム作りに大きな変化があったわけではなく、「やっていることは一緒なんです」と福井コーチは説明します。「去年から試合に出ている選手たちが3年生になったのが一つ。もう一つはボールへの執着心が強く、反応の早い選手たちが育ってきて、ルーズボールやリバウンドが強いところが今年の粘れるチームとなって、結果がついてきています」

「ハードワークをしてタフショットを打たせてリバウンド、ルーズから走りきる。これは今年に限ったことではなく、ずっと高蔵高校のチームスタイルです。その点と選手が今年はマッチしていると思います」

東海ブロックリーグではここまで4勝1敗、エースのディクソン・ミッシェル選手を始めとする主力の3年生だけでなく、他の選手もプレータイムを与えられて結果を出し、自信を高めています。「3年生はゲームコントロールのできる選手もいて、余裕を持って下級生に声がけができるようになっています。私も3年生を信用してゲームプランが作れる状況で、下級生を思い切って使うことができます」

名古屋経済大学高蔵はウインターカップ出場経験がなく、インターハイも「17年ほど出ていない」とのことですが、今年は大きなチャンスとなります。「もちろん、行かせてあげたいです」と、福井コーチは意気込みますが、チャンスがあるだけにプレッシャーも感じています。

「正直に言えばプレッシャーもありますし、それを力に変えなければいけないとも思います。選手たちもそういった経験を積んでいますし、私自身もチャンスを逃した経験があります。なのでチャレンジャーの気持ちで、楽しみながらやっていければいいと思います」

チャンスがあることを感じつつも、地に足を着けて日々の練習に取り組む。このスタイルで名古屋経済大学高蔵は秋のウインターカップ予選に向かいます。福井コーチは「選手たちは前を向いて頑張ってくれています」と、チームの成長に大いに手応えを感じていました。

NOW LOADING

TOP