REPORT 現地レポート

「毎日お米3升」で鍛えたフィジカルで愛知を勝ち抜け!/安城学園(愛知)

2022年11月13日

安城学園(愛知)は強豪の揃う愛知県で全国大会出場に苦労しています。昨年はインターハイに出場しましたが、愛知県に出場権が3枠あったウインターカップへの出場はかなわず。今年のインターハイ予選でも、中部大学第一と桜丘の『2強』の後塵を拝しています。

今年のウインターカップの出場枠は2つ。「ウチはインターハイ予選では3番手でした。留学生のいる中部大学第一さん、桜丘さんを倒さなければウインターカップには行けません」と相澤航ヘッドコーチは言います。

3日間で6試合を戦う「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」には、チーム力の底上げを目的に参加しています。「6番手、7番手よりも後ろ、10番手や11番手の選手を見ることのできる機会です。スタートの5人以外の選手がどれだけ頑張れるか。ですが、実際に試合をするとセカンドユニットのところで差を付けられてしまう現実があります」

「スタートの選手は中部大学第一さん、桜丘さんと対戦しているので、強い当たりに慣れてはいます。だから勝負になるのですが、経験のない選手にはなかなか厳しいです」

それでも大会2日目には205cmのロードプリンス・チノンソを擁する藤枝明誠(静岡)、201cmのシセ・アサンを擁する富田(岐阜)と対戦。経験のない選手たちは押される場面があっても食い下がるファイトを見せました。

留学生のいるチームと渡り合うために、チームが力を入れているのが筋力アップです。安城学園ベンチに並ぶ選手たちを見ると、ユニフォームからのぞく肩、二の腕の筋肉の盛り上がりが目立ちます。

相澤ヘッドコーチによれば、「毎日お米を3升炊いて、練習後に部員40名で食べています。あとは1日2回のプロテイン、トレーニングですね」とのこと。「いまどきの子はスキルに頼りがちな部分があります。ですが、土台となる身体作りがないと、身体を当てられただけでやられちゃうのが愛知県です」

3年生で唯一スタートを任され、チームを引っ張る森崎健太選手も、鍛えられた体躯の持ち主。「中学から筋トレしているので、自分はあんまり変わっていませんが、チームメートは身体の中がガッチリしたと思います」と、食トレと筋トレの効果を明かします。「特に夏場は食べれなくて苦労する選手もいるんですけど、味噌汁とかを持ち込んで食べています。自分はプロテインは正直あまり好きじゃないんですけど、ウエイトをやっている間にマネージャーが用意してくれて飲むしかないので、頑張って飲んでいます」

去年のインターハイから主力としてチームを引っ張る森崎選手は「去年は3年生に混じって出させてもらったので、今度は自分が支えなきゃと思います」とチームリーダーの自覚をしっかり持っています。

「自分は声で引っ張ることがあまりできないので、とにかくプレーで引っ張るしかない。インターハイ出場を逃して悔しい結果に終わったので、ウインターカップには必ず出場して、良い結果を出したいです」

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