REPORT 現地レポート

「流れは自分で持ってくる」頼れるエースの自覚──安城学園 #6 永野紗弥香

2022年11月11日

安城学園高等学校の選手たちは、それまで1勝3敗の悪い流れを断ち切るべく、10月8日と9日の連戦を前に「絶対に2勝しよう」とチーム内で声を掛けて東京の片柳アリーナに乗り込みました。そして8日には明星学園に102-70と快勝を収め、10日に東京成徳大学高等学校との対戦を迎えました。

試合序盤は東京成徳大学のアウトサイドのシュートがよく決まったことで開始5分で5-15と2桁のビハインドを背負いましたが、安城学園はディフェンスを引き締め、ここからの5分で失点を2に食い止め、第1クォーターの最後には逆転に成功します。

そこから一進一退の攻防が続く中、安城学園がわずかながらリードを保って試合を進めますが、第4クォーター残り3分を切ったところで1ポゼッション差と肉薄されます。ここで奮起したのが永野紗弥香選手。ビハインド・ザ・バックでボールを持ち換えてマークをかわすと、ヘルプに寄った選手のファウルを受けながらジャンプシュートを決めて、3点プレーを成功させます。続いてはキックアウトのアシストを受けての3ポイントシュートを成功させ、これで粘る東京成徳大を突き放して79-72で勝利し、見事に連勝を収めました。

永野選手は2日連続の試合で40分フル出場ながら、終盤になるにつれて集中を増して29得点を記録。第1クォーター最後に決めた逆転シュートも永野選手が決めたもの。そして試合終盤のクラッチシュート連続成功と、「エースの仕事」でチームに流れを引き寄せました。

それこそが永野選手が目指すプレーです。「大事な場面で点を取ることを意識していて、今日はできていたと思います」と充実した笑顔を見せます。

「エースの自信はあまりないんですけど、自信を持てるだけの練習はしているつもりです。チームの代表として出ている分、大事なところでは自分が決めて流れを持ってくる気持ちで、大事な場面でボールが来たらドライブであったり3ポイントシュートであったり、自分の得意なプレーを出そうと意識しています」

クラッチプレーを決める秘訣を聞くと、少々考えた後に「毎日ゲームをやるんですけど、そこで本番の試合、大事な場面をイメージしてプレーするようにしているのが生きていると思います」と答えてくれました。

ベンチが良い意味で「うるさい」のもこのチームの特長で、良いプレーが出るたびに歓声が上がります。「堀智美コーチともすごくコミュニケーションを取っていて、練習でも全員でコミュニケーションを取っています。要求もたくさんし合っていて、同じ目標を持つ仲間なので意識が一つになっていて、そういうのが試合で形になって出ていると思います」と永野選手は言います。土日で連勝という目標を果たしてチームで記念撮影。また一つ、結束が強くなりました。

「U18日清食品トップリーグ2022」はここから約1カ月の中断期間に入りますが、その間にはウインターカップ予選があります。夏のインターハイは出場を逃しているだけに、「本大会以上にまずは県大会」という意識を、永野選手だけでなく安城学園の選手全員が持っています。

永野選手はウインターカップの県予選、そして本大会への思いをこう語ります。「去年のウインターカップでは良いプレーができなくて悔しい思いをしました。今年は最後なので絶対日本一になるって気持ちですけど、まずは県予選です。インターハイでは県3位で終わってしまっているので、まずは予選をしっかり勝ちきって絶対に出場するのが目標です。ウインターカップでは2年連続でベスト8なので、その壁を越えてメインコートに行き、そして優勝したいです」

そのためにはエースとして、永野選手がトップリーグの好調と自信をウインターカップにも持ち込みたいところ。「プレーで引っ張っていくのが自分の仕事。大事なところで決められるように頑張ります」と、強い意気込みで臨みます。

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