REPORT 現地レポート

リーダーとしての成長がコート上での自信に/富田(岐阜県)

2022年11月12日

富田(岐阜県)は昨年、インターハイとウインターカップいずれも初出場を果たし、ウインターカップではベスト16まで進出する躍進のシーズンを過ごしました。

ですが、その時の主力選手が卒業して迎えた今年度、新型コロナウイルスの影響で新人戦が中止となり、ゲーム経験がないまま迎えたインターハイ予選では勝てず。その後もコロナの影響で練習できなかったりと難しい時期が続きました。それだけに村田竜一ヘッドコーチは「U18日清食品 東海ブロックリーグ2022」について、「久しぶりの公式戦で、素晴らしいコートを用意していただいて、ここで試合をやるごとに選手が成長しているのでありがたい」と語ります。

今年のチームは、3年生1人に1年生が4人というスタート。チームを引っ張る3年生の榎並貴久選手は「最初は1年生がたくさん入って留学生も来ることにワクワクしていたんですけど、今までできなかったバスケができなくなり、チームが嚙み合わなくて僕自身も苦労しました」と難しさを語ります。

それでも村田コーチが「1年生が多い中でいろんなものを背負いすぎていたのですが、この夏に一生懸命取り組んだことによって成長して、ここに来て3年生らしさが出て頼もしく見えるようになりました」と評価するように、榎並選手は自分の中の殻を破ることができたようです。

本人によれば「試合に出るメンバーに1年生が多いので、自分が声を掛けて盛り上げて、1年生が何を思っているのかコミュニケーションを取って、トライ&エラーを繰り返しながらステップアップできていると思います」とのこと。

チームリーダーとしての成長は、プレーにも好影響を与えています。試合でも判断良くパスをさばき、チーム全体を動かす司令塔ぶりが光りました。榎並選手は自身のプレーについて「できるようになったのは最近です。今までは自信がない感じでパスを出していたのですが、仲間が気持ち良くシュートを打てるようなパス、得点に繋げられるパスを出そうと積み重ねてきて、やっとできるようになってきました」

富田を破ってインターハイに出場した美濃加茂はベスト16進出を果たしました。ライバルに勢いがあるのは厄介ですが、岐阜県のバスケのレベルが上がっているのは悪いことではありません。

チームが上手く回り始めた感触があるだけに、榎並選手にも自信が生まれています。「去年と同じようにウインターカップに出るのは当然で、その先です。目標のベスト8がかなえられなかったので、僕たちはそこを目指して一日一日を積み重ねて、秋の大会では自信を持ってやれるよう頑張ります」

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